蓮見雄編

『拡大するEUとバルト経済圏の胎動』

(昭和堂、2009年2月発行、A5判・356頁、税込4,620円)

 

 

 

 

 

  立正大学経済学部の蓮見雄教授の編による『拡大するEUとバルト経済圏の胎動』が、このほど昭和堂から刊行されました。私、服部は、第4章「ロシア経済変革の試金石サンクトペテルブルグ」を執筆したほか、第6章「カレリア共和国の経済と近隣諸国との地域協力」の翻訳(D.ヴォロンツォフ氏執筆部分)を担当しています。

 この本は、蓮見教授を中心に2004〜06年の3年間、科研費補助金を基礎として行われた国際共同研究「ノーザンディメンション ―拡大EUとスラブ圏の域際交流の拡大によるヨーロッパ経済空間の再編」が、最終的に結実したものです。

 私自身の貢献はともかく、編者の蓮見教授の縦横無尽の活躍により、ハイレベルで、挑戦的な書籍に仕上がっていると確信いたします。世界経済および国際政治、EU、そしてロシア・中東欧地域などに関心をもっている皆様に、ぜひお手に取っていただければ幸いです。

 

 昭和堂による案内はこちら(ネット購入も可能)

 

 

目   次

1章 EU統合の深化・拡大とノーザン・ダイメンション――ボーダー・リージョンの新たな役割(蓮見雄)
2章 避けられない終焉、それとも新しい始まり――ノーザン・ダイメンションの過去と新しい展望(マルコ・レヒティ/蓮見雄訳)
3章 欧州近隣諸国政策の文脈におけるノーザン・ダイメンションの将来(ヒスキ・ハウッカラ/志摩園子訳)
4章 ロシア経済変革の試金石サンクトペテルブルグ(服部倫卓)
5章 ヨーロッパへの回帰を目指すカリーニングラード――どのぐらい歪み、どのぐらい遠いのか(ターリヤ・スモロジンスカヤ/蓮見雄訳)
6章 カレリア共和国の経済と近隣諸国との地域協力(D.ヴォロンツォフ(服部倫卓訳)/蓮見雄)
7章 EU東方拡大と地域経済格差問題(田口雅弘)
8章 ポーランド東部国境地帯のユーロリージョン(ミェチスワフ・W・ソハ/バルトゥウォミェイ・ロキツキ/田口雅弘訳)
9章 EU・ロシアのエネルギー協力とノーザン・ダイメンション(蓮見雄)
10章 環バルト海地域のネットワーク形成――冷戦終焉後の国際秩序への地域からの新たな試み(志摩園子)
11章 バルト経済圏の胎動――新しい自己認識と国境を越えるクラスターの模索(蓮見雄)

 

 

Copyright (C)服部倫卓 本ホームページに掲載されている情報の無断転載はお断りします