ガガウスの住民投票を認めないモルドバ当局

No.0039 2014年1月13日

 こちらのニュースによると、モルドバの少数民族自治単位である「ガガウス自治区」で住民投票が予定されているが、モルドバ当局はそれを阻止する構えのようである。ニュースによれば、ガガウス自治区人民会議は昨年、2014年2月2日に自治に関する一連の問題を問う住民投票を実施することを決めた。その設問の一つに、モルドバが帰属すべきはEUか、それともロシア主導の関税同盟であるかを問うものがあった(ただし、投票結果に拘束力はなく、勧告的な性格のものとなる)。これに対し、自治区首都のコムラト市の裁判所は1月3日、住民投票実施に関する人民会議決定を破棄する判断を下した。しかし、自治区当局が住民投票の準備作業を続けたため、モルドバ検察はこのほど、ガガウス自治区当局に対する刑事告発の手続きを開始した、ということである。

モルドバ、農業好調でプラス成長

No.0038 2014年1月8日

 こちらのニュースによると、モルドバでは2013年1~9月期のGDPが前年同期比8%増と高率の成長を遂げたが、それは好調な農業生産によるものだったという。同期の農業部門の付加価値生産は前年同期比36%も増大し、87億3,600万レイに上った。これはGDP全体の11.9%を占める。同期の農業生産高は前年同期比30.2%増大し、165.4億レイとなっている。農業生産の拡大は、良好な天候と、新技術の導入の結果であった。2013年の小麦の収量は99.5万tで前年比約2倍増、大麦は21.2万tで前年比1.8倍増だった。